秘書検定とはどのような試験かご存知ですか?秘書を目指す人には欠かせないものですが、多くの社会人や学生がビジネススキル向上のために受験しています。秘書検定がどのような試験なのか、受験するメリットは何があるのか理解しておきましょう。
秘書技能検定は「公益財団法人 実務技能検定協会」が実施している資格試験であり、通称「秘書検定」と呼ばれています。秘書には国家資格がありませんが、秘書検定は昭和47年に文部省所管の公益法人として上記協会が創設され、昭和48年に第一回検定が行われました。
その後、秘書検定は文部省認定の資格として行われてきましたが、平成17年度に文部省認定制度が廃止され、平成18年度からは「文部科学省後援」の資格として再スタートを切ることになりました。
この秘書検定は秘書に関連する資格の中では最も人気のあるものです。年間約10万人以上が受験しており、試験開始からこれまでに700万人以上が受験、300万人以上が合格しています。
秘書技能検定は秘書技能を問う資格試験ですが、秘書に必要な能力、つまり「ビジネスマナー」や「ビジネススキル」などはオフィスで働く人にも共通して求められている能力なので、秘書職に限らずオフィス実務に従事する多くの人を対象としてます。
この検定の目標は「人柄育成」であり、ビジネススキルに限らず、言葉遣いや話し方の調子、見た目の印象、態度などが一般の水準を越えているかを測る試験となっています。
特にこれから社会人になる学生の場合、このようなビジネススキルやビジネスマナーは学校で学ぶ機会があまりないため、秘書検定の受験を通じて社会に出る前に学ぶことができます。
また、社会人になってから自分のスキルアップのために受験する人も少なくなく、社会人にとって欠かせないスキルの学習ができる検定であると言えます。
秘書検定は1級、準1級、2級、3級の4段階に分かれており、各級において期待されている技能のレベルは以下のようになっています。
○ 1級
秘書の職務について理解を十分に持ち、専門的な秘書業務に関して高度な知識、技能を発揮することができる、上級秘書の技能が求められているのが1級です。
○ 準1級
秘書の職務について理解を持ち、専門的な秘書業務に関しての知識、技能を発揮することができる、中堅秘書を意識した級となっています。準1級からは面接試験もあるため、就職対策として受験する場合には面接対策の効果があります。
○ 2級
3級に比べると少し場面設定が複雑になります。秘書の職務について理解を持ち、一般的な秘書業務を行うのに必要な知識、技能を持っているか、仕事の優先順位を考え、効率の良い仕事ができるかが問われます。就職を意識した学生や社会人の受験者が多くいる級です。
○ 3級
ビジネスシーンの常識について問われる級となっています。秘書の職務について理解を持ち、初歩的な秘書業務を行うのに必要な知識、技能を持っているかが問われます。主に高校生が多く受験しています。
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